スマート定住事業が始まります

【地域の将来像】
                                  勢和はぐくみ協議会
本事業の舞台となる多気町勢和地域では、これまで培ってきた農村コミュニティーにより、約200年前に完成した立梅用水の管理や地域の農産物の6次産業化に取り組むとともに、少子高齢化や人口減少が引き起こす課題を解決してきました。今、この農村コミュニティーを若い世代へ継承することが重要であり、若い世代が地域に残る(定住)うえで、自立的・継続的な仕組みづくりが大きな課題となっています。
 そこで、本事業では「農村福祉事業」と「農村企業連携」により、農村コミュニティーを若い世代へ継承し、地域の定住と持続的な農業環境を実現するモデルの構築を目指します。
 「農村福祉事業」は、若者世代を中心とした地域の定住を促進するために、獣害から子供たちを守る見守りや獣害パトロール。GISシステムによる高齢者の見守りの確立と超小型モビリティ(一人乗りの電気自動車)を活用したパトロールの実施。また、スマートフォン向けの一般アプリ等を利用し、独居老人宅と連絡を取り合い健康状態等を確認する体系を構築。近年多発する豪雨防災やため池防災のための調査や研究を地域住民といっしょに行ない地域の安全に努めます。これら農村の幸せや豊かさをつくる生活サービスの利便性の向上と効率化を図るため、大学、専門機関の支援のもと再生可能エネルギーとICTの活用を検討実践します。
 「農村企業連携」は、本地域の資源(立梅用水の歴史、文化価値、地域用水、再生可能エネルギーなど)を活用した企業研修により得た収益で、「農村福祉事業」を自立的・継続的に運営するとともに、ICT(デジタルサイネージ)による地域情報を共有する仕組みを構築し、企業や地域外の人々を「関係人口」と呼ばれる地域づくりのサポーターとして育成します。
これら一連の取り組みを通じ、地域の人口減少を抑制し、農業生産分野でもICT活用の推進を行ない農地の利用集積と生産性の高い地域農業の発展に繋げたい。
※「関係人口」とは移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。

DSC_0010

DSC_0010


pagetop